いくらカラスが賢いといっても、記憶力に優れているとは考え難いような気がします。
2006年にワシントン大学の研究者たちがカラスの記憶力について、ある調査を行いました。
その結果を今回は紹介していきたいと思います。
カラスの記憶を探る実験!
研究者は、カラスが恐怖心を感じた際に見た人間の顔を記憶できるかどうか試みました。
原始人のゴムマスクをかぶって7羽のカラスを捕まえ、目印になるバンドを付けて恐怖心を与えた後に放した。
その後、このゴムマスクと、普通のマスクをかぶって歩いたときの反応の違いを観察しました。
恐怖を与えた人間の顔を記憶するの?
原始人のマスクを装着して歩いた時には、カラスは皆いっせいに大きな反応しました。
「カー」という声を上げるばかりでなく甲高く泣き叫び、怒ったように羽ばたきました。
また、尾もはたくようにして危険を互いに知らせ合うような反応を示しました。
しかし、普通のマスクをつけた際には、何の反応もまったく見られませんでした。
これらのようなカラスの警戒反応は、「スコールディング」と呼ばれています。
つまり、この実験からカラスは脅威を与えた人物の顔を記憶することができると言えます。
カラスの記憶実験から分かったことは?
その後、研究者たちは、大規模なさらなる実験を行いました。
学術専門誌「英国王立協会紀要」に発表された論文では、カラスの伝達能力について次のように考察されています。
カラスは種類の異なる3つの情報を扱う能力があり、とても興味深いとしています。
その3つとは、自己体験、親から子への伝達、仲間同士の情報交換のことを意味しています。
カラスも人間と同じように縦と横のつながりを使ってコミュケーションをとっているのです。
ですから、カラスを懲らしめた経験のある人は、カラスのグループ内において情報が伝達されているかもしれません。
まとめ
カラスが人間と同じように情報交換を行っているとは、非常に驚きました。
だからこそ、情報をうまく駆使して、街中で生きていくことができるのだと感じました。
私たち人間もしっかりと情報を活用して、カラスと向き合っていかなければなりませんね。
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