カラスと言えばゴミをあさる、不吉である、怖いなど等、悪いイメージばかりが付きますが、非常に頭の良い鳥である事はご存知だと思います。

一説には、犬よりもカラスの方が頭が良いのではないか?とも言われています。

カラス なぜ頭がいい

カラスの頭の良さについて

悪いイメージでしかないカラスでも頭の良さは人間も認めていますが、頭が良いとか悪いと言う判断基準には様々あります。

一般的には、記憶力・判断力・テストの3点で判断をするようですが、これをカラスにも置き換えてみるとカラスの記憶力は優れている事が分かります。

 

例えばハシブトカラス24羽に対して行われた実験です。

ケージ内に密閉された同じ容器を2つ用意し蓋にそれぞれ赤と緑、青と黄の2色のマークを描き、赤と緑の容器だけに餌を入れ蓋を破って食べられるようにし、数日間訓練したパターンを覚えさせます。

その後、通常の飼育をして1,2,3か月後、半年後、10か月後、1年後の計6期間を4羽ずつに分けて同じ実験を行ったところ、24羽の内18羽が90%以上の確率で餌を取得しました。

また、1年後も4羽の内3羽が90%以上の確率で取得したことから、カラスは1年間、記憶を持続できるものと判断されました。

その他には、15人の顔写真で蓋をしたタッパーの1つだけに大好物のエサを入れてカラスに覚えさせたところ、3週間のブランクをおいても覚えていたと言います。

このようにカラスの記憶力がどれだけ優れているかが分かります。

また、判断力の面では、カラスを研究の為に罠を仕掛けて捕まえようとしたところ、捕まるのは若いカラスばかりで成鳥したカラスは1羽も捕まらなかったと言う事です。

 

鳥の捕獲名人と呼ばれた人でも成鳥したカラスの捕獲は諦めたと言うほど、カラスの危険を判断する状況判断能力が高い事が確認されています。

カラスが頭の良いと言われる行動は他にもたくさんありますが、有名な話ではカラスの「貝落とし」があります。

貝をくわえたまま電線にとまり空中から放り落として地面に叩きつけ割れた中身を食べる事や、走行している自動車のタイヤにクルミをひかせて割り中身を食べると言う話も驚いてしまいます。

更に驚く行動は、走行する車が多い場合割れても直ぐには食べられない事から、横断歩道上に落とし信号が赤になったら食べる、と言うように見事に横断歩道を利用している事に驚いてしまいます。

確実にカラスは頭の良い鳥だと言う事が分かりますよね。

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まとめ

カラスは、40種類以上の鳴き声を使って仲間と会話を交わすと言われているだけに学習能力の高いカラスが地球上を支配する時代が来ない事を祈りたいですね。

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