ハワイ旅行をされた人々のブログをいくつか読んでいて気になる記述がありました。
それは、ハワイに滞在している間にカラスと一度も遭遇したことがないというものです。
本当にハワイにはカラスがいないのでしょうか。
ハワイにカラスがいない理由は?
ハワイにカラスがいない理由について、今回はいろんな視点で調べていきたいと思います。
もしかしたら、昔はハワイにもカラスが存在していた可能性だってあります。
カラスを見かけないのは、なぜ?
いくつもの要因が重なってカラスの数が減少したと考えられます。
もともと自然環境豊かなハワイを人工的にリゾート地へと変貌を遂げていく中において、住む場所を奪われていきました。
また、農作物への被害を懸念してハンターによって撃ちとられることも珍しくありませんでした。
それに追い打ちをかけるように、外から持ち込まれた鳥によって病気が蔓延したことで個体数がグンと減りました。
これらのような複合的な要因が重なってハワイから、ほとんどカラスがいないような状況に陥ってしまいました。
ハワイ固有の種は?
かつてハワイには、ハワイにしかいないカラスが存在していました。
そのカラスの名前は「ハワイガラス」と呼ばれ、全長約50㎝の大きさです。
体の大きさに対して頭部が小さいために、くちばしが目立つように感じてしまいます。
毛の色は黒みを帯びた褐色をしており、羽の先端は褐色が強いです。
カラスには珍しく、夫婦で協力して巣作りをしたり、子育てをしたりします。
高い木の上に作られた巣は何世代にもわたって受け継がれていきます。
卵を産み落とした後、抱卵は通常はメスが行いますが、ハワイガラスは夫婦で交互に行うそうです。
雑食のため農作物を食い荒らす害鳥とみなされることも多かったようです。
ハワイの開発が進む中において、野生のハワイガラスは絶滅したと言われています。
2012年の時点で、109羽が飼育されているという報告があります。
まとめ
初めからハワイにカラスが存在しなかったわけではなく、複雑な理由によって個体数が激減してしまいました。
ハワイ固有種であるハワイガラスは、人間の飼育下で育てられています。
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