その攻撃のほとんどが、急降下をしていきなり人間の後頭部を足で蹴るというすごい衝撃。
カラスに嫌なことを何もしていないのに、不意打ちをくらい襲われてしまった人の特徴はどんなものでしょうか。
野生のカラスと共に暮らしていくために、私たちがとるべき対策を調べてみました。
巣より上で立ちっぱなしは禁物
まずは、カラスという野生の鳥についてみてみましょう。
カラスは木の上などの高い所に巣を作ります。
それはなぜかというと、人間などの天敵から見えにくくするため。
せっかく高い所に作っても、そのすぐそばにある高い建物や歩道橋の上から人間が見たら巣の中が丸見えです。
カラスは人間がのぞき込んでいると思い警戒します。
巣の中には何があるかというと、カラスの卵やヒナです。
親ガラスは子ガラスを守るため、一羽もしくは夫婦で必死になって守り抜くのです。
カラスに襲われるのが一羽、または二羽なのはこのためです。
大勢で襲うことはありません。
一度カラスから攻撃を受けてしまったら顔を覚えていますので、その人が巣の下を通っただけで再び襲われてしまう場合があります。
攻撃を受けないための対策は、そのような場所ではなるべく巣を見ないように、また、立ち止まらないようにしましょう。
警戒を強める期間は、産卵する4月はじめから、巣立つまでの7月と長いです。
私たちも、特にこの期間はカラスに注意しましょう。
その他の対策は、カラスに襲われた近くで巣を見つけ、その木の管理者は巣があるのを看板などで知らせることです。
たとえ私たちが地面にいてもその木を見上げるのは危険です。
繁殖期間中は低い場所にいるからと安心せず、巣を見ないようにしましょう。
黄色い洋服に目が行くカラス
視覚が発達しているカラス。
比較的黄色の目立つ衣服が襲われやすいです。
巣の近くを通らなければならない時は、カラスの標的になりやすい黄色の服は避けるようにしましょう。
カラスを余計に刺激してしまいます。
春夏だけでなく、集団で生活するようになる秋や冬にでも、キラキラしたアクセサリーや、動物の毛を模したフェイクファーの襟巻を身に着けている場合も同様です。
カラスは光るものを集める習性があり、雑食性で小動物も狙うからです。
カラスに背中を見せない
カラスが攻撃をしてくる前にいくつかの行動があります。
まず、「ガーガーガー」と鳴いて周囲のカラスに危険を知らせます。
そしていらだつように電柱や木の枝をくちばしでつついたり、こすりつけたりします。
次は怒りながら「カッカッカ」と短く鳴きます。
そんな行動に気づいたら、カラスに背を向けないようにしてください。
カラスは人間の背後から襲ってくるのがほとんどです。
いきなり走って逃げるのはおすすめしません。
傘をさすのも頭を守るのに有効な手段です。
また、閉じた傘などの長いものを持つのも効果があります。
でも、閉じた傘を棒代わりに振り回して、カラスを追い払ってはいけません。
余計に刺激してしまい、カラスに危険人物だと顔を覚えられてしまいます。
子育て期 落ちたヒナには絶対に触らない
自分ではカラスに危害を加えているつもりはないのに、勘違いされてしまう場合です。
ヒナがかえった子育て期、子ガラスが飛ぶ練習をするときに地面に落ちてしまうこともあります。
落ちた子ガラスのそばには気の立った親ガラスが必ずいます。
襲われない対策は、怪我をした子ガラスを見つけても、決して触れないようにしましょう。
かわいそうに思って連れて帰ってもいけません。
カラスは野生動物なので飼育は禁じられています。
まとめ
飼育されていたカラスが自然に放され、人間に懐いているために近づいて肩に乗ったケースを襲われたと思ってしまう場合もあるようです。
また、威嚇だけのことを襲われたという人もいるようです。
カラスに頭を蹴られた人の話だと、その衝撃はかなり強いそうです。
カラスのヒナが巣から落ちて、私たちが気づかずそのそばを通りかかっただけで、カラスに襲われることもあります。
繁殖期の間は、なるべく巣のそばを通らないようにするのが得策です。
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