周囲の環境に合わせて、時季によって多くの動物は体毛を調節し、温度変化に対応しています。

一般的に冬毛は夏毛よりも密度が高く、寒さをしのぐのに適しています。

これは、カラスであっても例外ではありません。

カラスの冬毛について

いくら体温が一定の恒温動物であるとはいえ、季節によって体毛の種類は異なります。

では、いったいカラスの冬毛にはどんな特徴が見られるのでしょうか。

今回は、カラスの換毛について紹介していきたいと思います。

冬毛の特徴とは?

私たち人間も春から秋にかけて夏は薄着、秋から冬にかけては厚着をします。

人間は洋服によって外的な体温調節を行いますが、動物も同じようなことを羽毛の多寡で行っています。

カラスも冬になると、それまでの夏毛から冬毛へと移行していきます。

一度にどっさりと毛が抜け変わるのではなく、徐々に冬用の毛が生えてきます。

冬毛の大きな特徴は、荒くて、ふわふわとした毛が生え、あまり抜け落ちるようなことはありません

寒い時期を乗り越えていけるように、保温性に優れた毛が出現してきます。

動物の体毛が抜け変わることを換羽といいますが、若い個体であればあるほどそれが顕著に見られます。

冬毛と夏毛の違いは?

人間であっても夏場に防寒着を着ていたら暑いように、カラスも同じことです。

夏の時期に、家の近くにいるカラスをよく観察してみてください。

すると、頭の薄いカラスを発見することができると思います。

実はこれが夏の換羽で、冬の毛が抜け落ちてしまっている状態なので、病気ではありません。

夏毛は、冬毛に比べると、密集して毛が生えるようなことはなく、風通しがよくなります

ですから、高温多湿な日本の夏を乗り切るのに適した仕様に変化していきます。

これはカラスだけに限ったことではなく、多くの動物に見られることです。

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まとめ

カラスだけに限らず、動物の冬毛は、厳しい冬の寒さを乗り越えていくための防寒着の役割を果たしています。

このような変化は、新陳代謝の高い若い個体において特に見ることができます。

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