日の出ている時間帯ならどこにでもいるイメージのカラスですが、それが夜になるとめっきり姿を現さなくなります。
ではカラスは一体どこにいて、何をしているのでしょうか。
帰巣本能は鳥類の中でもトップクラス
カラスはゴミを散らかしたり、腐敗した食べ物を好んだりととても印象の悪い部分が目立ちますが、実は高い知能を持ち、また社会性も備えている鳥類の中でも珍しい鳥なのです。
そんなカラスは、夜になるとねぐらにしている森へ帰っていきます。
カラスは「就塒前集合(しゅうじぜんしゅうごう)」と言って、ねぐらに入る前にその森の入り口で群れになってからねぐらに入るそうです。
また、カラスだけでなく他の鳥にも見られる習性が「ねぐら飛行」です。
これはねぐらから離れた場所などで、ねぐらに向かう時などに起こります。
森を集団でねぐらにしている理由は、危険を察知した時に一羽の鳴き声ですぐに非常事態であるということがわかるからだそうです。
ただ、このねぐらも夜眠るのに使うのは、子育て中の親鳥と飛ぶことができないカラスの子供だけです。
ほとんどのカラスは、街や神社にある常緑樹などに止まって寝るようです。
ちなみに、カラスはねぐらとは別の場所に赤ちゃんを育てるための巣を作ります。
ねぐらとなる森よりも効率良く食物が手に入る、民家や街路樹などが多いようです。
カラスは鳥目じゃない!?
鳥目といえば、暗いところで目が見えない症状「夜盲症」の俗称ですが、実際カラスをはじめとした鳥類全般は鳥目ではありません。
鳥の目には、人間にはない「油球」というパーツが目の中にあります。
これにより、人間には見ることのできない光を識別できます。
なので、夜でも何の問題もなくねぐらへ帰ることができるのです。
ねぐらに注意?
カラスの繁殖期は、平均的に4〜7月です。
特に雛が巣立つ6・7月に、ねぐらへ不用意に近づいたり、大声や巣をじっと見つめるなどカラスが警戒するような行動をとると、威嚇をされ怪我をしてしまう可能性もあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
カラスも昼は活動しているので、夜は私たち人間と同じように家に帰って寝るようです。
試しに、近くの森に行ってみたらカラスのねぐらがあるかもしれませんよ。
ただ繁殖期はカラスも警戒心が強くなっているので、立ち入らないようにしましょう。
万が一、カラスのねぐらへ入ってしまっても速やかに立ち去ることをお勧めします。
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