カラスといえば、あの全身真っ黒な外見から、不吉な生き物というイメージですね。
よく「カラスが鳴いたら人が亡くなる」「カラスが大量に飛んでるから悪いことが起こる前触れ」等と言われております。
今でこそこのように縁起が悪い生き物として扱われておりますが、昔はその逆の扱いだったっていう事をご存知でしたでしょうか?
今回は、古代ではカラスはどのような扱いを受けていたのか、スピリチュアルの世界ではどのように扱われているのかを見ていきたいと思います。
古代におけるカラスの意味とは
古代の日本では、カラスは神の使いであったため、神聖な生き物であるとされておりました。
「古事記」や「日本書紀」では、神武天皇の下に、神よりヤタガラスを遣わせ、道案内をさせたと書かれております。
ヤタガラスは一般的に三本足と言い伝えられており、身近な所ではサッカー日本代表のマークとして描かれております。
日本だけでなく、ギリシャ神話や中国の神話においてもカラスは太陽神の使いとされております。
ヤタガラスの伝説は中国神話の「金鳥」と呼ばれる、太陽の黒点から出てきたとされる三本足のカラスの伝説が海を渡り日本に伝えられたとされております。
忌み嫌われる現代とは違い、当時ではカラスは崇められる存在だったのですね。
カラスのスピリチュアル的な意味とは
スピリチュアルにおけるカラスの意味についてですが、人によって細かい内容が異なるため一概にこうだと言うのはなかなか難しい状況です。
ただ、共通している部分として挙げられるのが、カラスは時空や空間を超越する存在、霊魂を運ぶ存在とされているという事です。
そのため、カラスが目の前に現れた時は、それは天からのメッセージであるとされております。
やはりカラスは古代の神話通り、神様の遣いという事なのでしょうか。
しかし、夢占いにおいては、カラスの夢はこれからマイナスな事が起こるとされております。
ただ、白いカラスの夢やヤタガラスの夢は幸運をもたらすとなってます。
総括すると、神々しいカラスは縁起が良い、通常のカラスは縁起が悪いという事でしょうかね。
まとめ
大昔、カラスは神の遣いで神聖なものであると崇められておりました。
確かにカラスにはその謎めいた様子から、どこか神秘的な何かを感じる事があります。
しかし現在では不吉なものであり、更に日常の行動から非常に嫌われております。
カラスを神聖であるとしていた時代は、今みたいにカラスが人間の生活圏にたくさん現れるという事はなかったみたいです。
現代みたいに人里にたくさん現れて周囲を荒らしたりしてたら、昔の人のカラスに対する評価はガラリと変わっていたのだろうなと、しみじみ思います。
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