つい先日、胸の部分が白いカラスが岐阜県高山市で見つかったこと、みなさんはご存知でしょうか?

それはもう胸にきれいな蝶ネクタイをしめたような、三日月を描いたようなカラスです。

普通みなさんが思い描くカラスとは、全身何もかもがまっくろな見た目をしていますよね。

そのカラスは他とどうして違う見た目をしているのでしょうか?

今回は、胸の白いカラスの真相について迫ってみました。

カラス 胸 白い

別種?突然変異?

カラスが見つかった時、その個体はほかのカラス5、6羽の群れと一緒に水田に居たそうです。

体全体はほかのカラスと全く同じで、白い蝶ネクタイをしめたような胸にきれいな白い色を持っていたそう。

そのことから、私はコクマルガラスかと思ったのです。

コクマルガラスとは、カラス科のカラス属に分類される鳥で、首からおなかにかけての毛が真っ白なのです。

彼らは日本に飛来するカラスの中で最もちいさな種であり、日本には越冬のために訪れます。

岐阜県で見つかったということは、コクマルガラスではないのでしょう。

彼らは九州、四国など日本の西側にしか現れませんから。

さらに調べてみたところ、ごく普通のカラスにもそのような見た目の変化が起こるそうです。

「白化(はっか)」といい、色素の欠如などでそのような現象が起こるということが分かっています。

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なぜ白化が起こるのか?

主にメラニンの異常によって起こることが多いようです。

先天的な遺伝子の変異だけでなく栄養やホルモンのアンバランス、病気などによっても生じます。

全身真っ白なカラスはなかなか見ませんが、部分白化のカラスはそう珍しくないそうですね。

まとめ

アルビノとの違いは、部分白化してしまったカラスが正常な遺伝情報により白化したものと、先天的な遺伝情報の欠損によって白化するものとの違いがあるようですね。

日本で見かけられた胸の白いカラスは、たまたま胸の部分だけがきれいに白化しただけの事のようです。

ちなみに見分け方としては、アルビノのカラスは瞳孔が赤く透けて見えることに対して、白変種のカラスは瞳孔が黒いことでわかるようです。

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