カラスと言えば黒いものですが、突然変異で生まれた白いカラスもいます。
その白いカラスのことを調べていきたいと思います。
白いカラスの正体
動物学において、メラニンの生合成に係わる遺伝情報の欠損により、先天的にメラニンが欠乏する遺伝子疾患がある個体のことをアルビノといいます。
症状
本来メラニン色素を有するはずの組織、体毛、皮膚、虹彩、脈絡膜、網膜色素上皮にメラニン色素欠乏をきたします。
体毛はメラニンの量によりプラチナブロンドからブロンドです。
皮膚は乳白色、あるいは皮下の血液により薄紅色をしている場合もあります。
虹彩はメラニンの量により、無色、淡青色、淡褐色などです。
メラニンのない場合は無色半透明で、眼底の血液の色が透け、瞳孔とともに淡紅色となります。
脈絡膜および網膜色素上皮における色素欠乏のため、網膜上での光の受容が不十分で、視力が弱い、斜視、近視、遠視などの場合があります。
虹彩に色素が少ないため、遮光性が不十分で、光を非常に眩しく感じます。
生まれる確率
アルビノの場合、生まれる確率は、10万~100万分の1くらいですので、非常に珍しいですね。
育児拒否
ハシブトガラスやハシボソガラスは、雛の羽毛が、白い羽毛のものには給餌拒否をするので、白いカラスは餌を貰えず、巣からはみ出て落下してしまいます。
中には白いカラスをちゃんと育てる親ガラスもいます。
生き残っている白いカラスは、巣から落下した後に、人に保護されたものがほとんどです。
中には、体だけ真っ白で、顔が黒い雛が生まれることもあり、その場合は、親ガラスは育児拒否はしないのです。
体が白くても巣の中では目立たないのです。
カラスは飼える?
カラスは販売しているのでしょうか?
自宅で飼うことができるのでしょうか?
ペットショップでカラスの販売
鳥獣保護法などにより、野鳥のカラスを一般家庭で飼育することはできません。
一時的な保護等での飼育例はあります。
日本では黒いカラスは販売していませんが、アルビノは、ごくたまに売っていることがあるようです。
まとめ
遺伝子の突然変異によって稀に生まれる白いカラス。
神聖な存在として世界各国の神話などに神の使いとして登場することもあります。
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