つい先日ジブリ映画「魔女の宅急便」を見ていたのですが、ふと疑問に思ったことがありました。
主人公のキキがとあるシーンで首が白いカラスの群れに襲われているシーン。
ここで私は「こんなカラス見たことないぞ」と思ったのですが、みなさんはなにも思いませんでしたか?
首輪をしているような見た目がなんだかかわいかったのですが、きっと気になったのはごく少数の人だけでしょう。
というわけで、今回はその少数の人たちのために首の白いカラスについて調べてみました。
普通のカラスとは違う?
調べてみたところ、あのカラスはアニメの世界の生き物ではなく現実に存在するようです。
でも街中でカラスを見かけても、あんな風に首の周りだけ白っぽいカラスなんて見たことありませんよね。
彼らはニシコクマルガラス(西黒丸鴉)というカラス科の鳥の一種のようです。
ただ生息地が北アフリカからヨーロッパのほぼ全域、イランや北西インド、シベリアなどの日本より西側のためあまり私たちが見かける機会がないようです。
日本では2度見かけられただけなんですって。
生態について
私たちの知らないニシコクマルガラスについてもう少し詳しく調べてみました。
彼らはカラスの中では最も小さな体をしており、頬から首にかけてが白色をしています。
瞳は灰色がかった白から銀白色で、くちばしは黒くて短いようです。
生息地域は幅広く、鳴き声が「チャック・チャック(chyak-chyak)」また「カック・カック(kak-kak)と鳴きます。
英名の「jack」とはこの鋭い鳴き声から来ているようですね。
また彼らは非常に社交的で、つがいまたは大きな群れで行動するそうです。
群れの中でもつがいは行動を共にします。
食料などを分け合う習性があることも観察されています。
積極的に食べ物を分け合う姿は鳥類での求愛行動のようですが、ニシコクマルガラスはほかの動物よりも積極的に食料を仲間に譲る習性があります。
まとめ
いかがでしたか?
仲間思いのちいさなカラス、ニシコクマルガラスの生態を知ることができたのではないでしょうか?
物語に出てくる彼ら、ぜひ一度見てみたいものですね。
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