鳥に突っつかれた経験のある方、いらっしゃいますか?
お家でインコや文鳥などを飼っている方ならわかると思いますが、結構痛いのです。
小さな鳥のくちばしでさえ突つかれると痛いのに、街の大きなカラスならどうでしょう。
あの大きな、硬そうなくちばしでなら、相当痛そうです。
カラスはそんなとても硬そうに見えるくちばしを、時々「カチカチ」と鳴らしていることがあります。
カラスにはよく見られる行動ですが、一体何のために鳴らしているのでしょうか?
これから、カラスのくちばしの硬さや、くちばしを鳴らす行動の意味を探っていきたいと思います。
カラスのくちばしの硬さ
大きくて鋭くて、とても硬そうに見えるカラスのくちばしは、大きな木の枝や小石、くるみなどの木の実をくわえているのを見ると、相当頑丈なのでは、と想像してしまいます。
カラスに限らず、鳥のくちばしにはちゃんと骨があります。
しかしくちばしは、骨がむき出しになっている状態ではありません。
くちばしの骨はとても細いため、その骨を守るために「角質」でコーティングされています。
細い骨を守るための角質には神経・血管・触角があります。
人間を含む哺乳類の「爪」と同じ構造で、くちばしのほか、鳥の爪も角質です。
くちばしの角質は硬いといっても、あくまでも骨を守るために発達したものですので、ある程度の硬さにとどまっています。
カラスがよく硬い木の実などを自動車に轢かせていることがありますが、これはくちばしで割ることができないための行動で、そのことからも、カラスのくちばしは相当に頑丈である、とは言えないようです。
くちばしをカチカチ鳴らすのは?
木の上などに止まっているカラスが、くちばしをカチカチと鳴らしている時があります。
これはカラスの「威嚇」です。
春から初夏にかけての繁殖の時期に、巣に近づく敵に対し、くちばしをカチカチと鳴らして威嚇し、子供を守ります。
もしも、頭上でカラスがくちばしをカチカチ鳴らしている場合は、親カラスが無事に子供を育てられるようにと協力する気持ちで、速やかにその場を離れて下さいね。
まとめ
見た目に硬そうなカラスのくちばしですが、見えているのは角質で、鉄を突き破るほど硬い!ということではありませんでしたね。
くちばしをカチカチと鳴らすのも、子供を守る意味での威嚇でした。
カラスのくちばしのカチカチが聞こえたら、巣の近くにいるということですので、その場から離れるのが賢明です。子を守る母は強し、です。
角質とはいえ、突っつかれたら痛いんですから!!
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