同じ動物でも、国によってイメージがかなり異なる場合があります。
今回はカラスについて、ヨーロッパと日本との違いを調べてみました。
日本とヨーロッパのカラスの違い
日本に生息するカラスで最も日常的に見ることができるのは、ハシボソガラスとハシブトガラスです。
体は真っ黒です。
一方、ヨーロッパにいるカラスだいたいは灰色のカラスです。
その姿は日本のカラスに比べてやや小ぶりで、どちらかというと鳩に似た感じです。
日本のカラスのイメージ
日本ではカラスはもともと神様の使い、太陽神を顕す象徴でした。
3本足の八咫烏として表され、日本サッカー協会のシンボルマークにもなっています。
現代では、ゴミを荒らしたり、繁殖時の鳴き声の騒音などで、公害として対策をする自治体も増えたりと、悪いイメージがあります。
また、アメリカのドラマ「クロウ」でも不吉の象徴として扱われたり、魔女の使いとして登場するアニメなどの影響だったりと、あまり良いイメージではないようです。
ヨーロッパのカラスのイメージ
北欧神話では、カラスは最高神オーディンの使いで失われた目の代わりに世界を見るなどの神的な存在。
ギリシャでは、太耀神アポロンの使いとしても登場したりと、古代では聖なるものとして扱われてきました。
しかし、中世以降は不吉なものという考え方が主流のようです。
またギリシャ神話の中で、カラスはもともと白くて人間の言葉を喋ることができたカラスが、嘘をついた罰として黒く染められ人間の言葉も喋ることができないようにさせられて星になった、という「カラス座」の話もあります。
嘘つきや密告者の象徴とされているようです。
まとめ
調べてみると、日本でもヨーロッパでも、昔は神として扱われ、神聖なものとして崇められていたようです。
ところがその後、人間が戦争を始めるようになり、たくさんの人が命を落とし、そこに群がるカラスを見て不吉な象徴と言われるようになったとも言われています。
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