鳥類は、夜間は巣にこもっていて活動していない印象が一般的には強いと思います。
ですから、日本語には「鳥目」という言葉も存在しています。
では、知恵の働くカラスは夜間にどれくらい見えているのでしょうか。
カラスの視力について
実は、カラスだけに限らず、ほとんどの鳥は夜でも目が見えるのです。
夜間に目が見えないことを言い表している、「鳥目」の鳥は、ニワトリを指していたのです。
一番身近な鳥類である、カラスの視力について調べていきたいと思います。
視力の特徴は?
大きな特徴として次の二つを挙げることができます。
一つ目は、鳥の眼球のしくみについてです。
鳥類の目はクシ状の突起があることで、神経組織の代謝機能を高めます。
側レンズにも毛様体があるため、細かい調整を行うことが可能です。
二つ目は、認識できる情報量の多さです。
私たちヒトが認識できる、赤・青・緑に加えて、他の色までも認識できる能力を備えています。
しかも、紫外線量まで認識できてしまうので、本物の肉と偽物の肉を瞬時に見分けることもできます。
そのためカラスの視力はヒトの3倍~4倍とも言われ、大変優れています。
夜間の見え方は?
夜間になると、カラスの身に何か特殊な能力が現れるようなことはありません。
しかし、夜になっても夜行性のフクロウなどと同じくらい目が利くと言われています。
ですから、夜中にカラスが鳴くのを耳にしたことがある方も少なくないと思います。
夜間は昼間との紫外線量の反射の違いを認識して、行動しています。
昼間よりも認識能力は劣るかもしれませんが、上で紹介した色の識別能力の高さも備わっていますから、鬼に金棒です。
私たちが想像しているよりも自由に、のびのびと行動しているのかもしれません。
まとめ
これまで抱いていた鳥類に対するイメージが一瞬にして崩れ落ちました。
カラスは夜間であっても物を認識できる視力を有しています。
それは目に秘密があり、ヒトと比べて識別できる量が多いことと目のしくみが優れているためです。
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