田舎のカラスと都会のカラスは、人間への警戒心が強いのはまったく同じですが、ちょっと違うところがあるようです。

私は田舎で育ったのですが、こどものころは間近でカラスを見たことはありませんでした。

ところが、今住んでいる東京のカラスたちは…?

カラスの人間への警戒心について、都会と田舎で比較してみました。

カラス 目 色

田舎の野鳥

人間がいるすぐそばにはめったに降りてきません。

都会よりカラスによるごみ被害が少ないのが実情です。

天敵の猛禽類がいるからか、田舎のカラスは警戒心が強いです。

都会のカラスの警戒心・東京では?

収集車が行った後、集積所のお掃除を時々やっているのですが、残念なことに自分がゴミ出しをしたその時にお掃除をする場合があるんです。

それは、私より前に出されたゴミをカラスにやられてしまったからです。

道路に散らばったゴミを片付けている時、遠くから視線を感じその方向に目をやると、一羽のカラスが私の様子をじっと伺っています。

そのカラスは低い位置にとまっており、人間のことをまったく怖がっていない様子でした。

ですが、警戒心の強い生き物

私がいなくなるまでじっとその距離を保っています。

本当に頭の良い鳥で、もうすぐこの人はここからいなくなるというのがわかっているんですね。

ゴミあさり被害を少しでもなくすために

なぜ、都会のカラスが増えたのでしょうか。

それは、1980年代後半、ものがあふれていたバブル期のゴミが原因です

ごみのなかでも生ごみはカラスにとって都合のいいごちそうだったのです。

しかしバブル崩壊後、生ごみが減ってきてもカラスは減ってはいません。

1989年以降、東京都のゴミ出しは、分別されているかまた危険なものが混じっていないか見えるようにするため、黒いビニール袋から中身の見える半透明に変わりました。

目の良いカラスたちにとってその策は、エサ探しをラクにしているのです。

北海道札幌市のある町での取り組み成功例です。

カラスは匂いではなく目で見てエサを見つけていることに注目し、生ごみを新聞紙で包んで見えなくしたところ、カラスによるゴミあさりの被害がなくなりました

なるほど、この案は素晴らしいです。

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まとめ

東京の大きな公園でカラスにエサをあげる人がいて、その人が公園にやってきただけでカラスたちが寄ってきます。

それは、エサをくれる人の顔を覚えているからです。

危害を加えた人だけでなく、カラスは自分たちにとって都合のいい人の顔も認識しているんですね。

カラスに巣を作らせないため、高い木は枝と枝との間を剪定して見通しの良い木にしたり、木にテグスを張るのが有効です。

頭がよく警戒心の強いカラスは、きっとここは巣作りには適さないと思いその場から立ち去ることでしょう。

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