カラスが電柱にとまるだけなら、それほど大きな害はないのかもしれません。
しかし、車のボンネットや窓ガラスに、ふんを落とされたら話は変わってきます。
そもそも、ふん自体に悪い菌などが含まれているようなことはないのでしょうか。
カラスの「ふん」の正体に迫る!
意外と誰でもカラスから「ふん」を落とされた経験があるのではないのでしょうか。
カラスの「ふん」は糞とは異なります、そこで区別するために平仮名表記にしています。
その理由については、特徴も踏まえて後ほど紹介していきたいと思います。
カラスの「ふん」の特徴は?
カラスだけに限らず、ハトもそうですが、白っぽい「ふん」をします。
この白い色は、実は「ふん」の色ではなく、尿酸と呼ばれる排泄物と尿の混合物です。
鳥類は、体内に溜まった排泄物を尿という形ではなく、尿酸として、しかも糞と一緒に体外へ出します。
そのため「糞」が意味するものとは異なりますから、「ふん」と書き記しました。
非常に酸性の濃度が強いため車のボンネットなどに落ちてしまった場合は、早めに除去することをおすすめします。
そのままの状態で放置しておくと、ボディを傷つけてしまう可能性が高くなります。
カラスの「ふん」に細菌は?
これはカラスよりもハトの方が大きく関連性がありますが、「クリプトコッカス症」にかかるおそれがあります。
鳥の排泄物に含まれているカビの一種によって引き起こされます。
ゆっくりとですが体のだるさ、疲れや食欲不振、発熱などの症状が現れてきます。
やがて、吐き気や意識障害が起こると言われています。
風邪の初期症状と似ているため専門医でないと見分けることが難しいようです。
若い人は免疫力がある程度あるのでそれほど心配はいりませんが、高齢の方は注意する必要があります。
カナダのバンクーバー島では、カラスが原因ではありませんが、この症状によって11名の感染が確認されています。
まとめ
カラスの「ふん」は、糞と尿を同時に排泄しており、風邪に似た症状を引き起こす菌を有しています。
鳥の「ふん」を掃除する時は、手袋などをして素手では直接触れないようにしましょう。
排泄のしくみが哺乳類とは、これほど違うとは驚きました。
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