カラスは、滑空したり、翼を羽ばたかせたり、高い高度を飛ぶことも可能です。
ゴミを荒らす存在としての位置づけが強いですが、実は飛行能力に優れています。
それでは一体、カラスはどれくらいの行動範囲をもっているのでしょうか。
カラスの行動範囲は?
近所で見かけるカラスの姿がしょっちゅう入れ替わるなんてことはあまり聞きません。
ですから、カラスの行動範囲はある程度限定されていると推測できます。
今回はカラスの行動範囲について調べていきたいと思います。
カラスはどれくらい移動するの?
昼間の移動距離は、カラスの巣からせいぜい広くても10㎞~30㎞くらいと言われています。
距離に幅がある理由は、暮らしている環境と季節の違いによります。
餌がたくさん捕れるような環境に住んでいれば移動距離は短くなり、餌の乏しい冬場には長くなります。
カラスは個体では、巣を一定の場所に設けるようなことはありません。
自分が行動した地点から、風向、天気、捕食状況などで、自分のねぐらを決めているようです。
ですから、冬場の方がカラスの群れは大きくなります。
カラスと渡り鳥の違いは?
渡りをする鳥類の多くは、天敵の少ない地方に大きな群れで移動して、子育てや繁殖を行います。
たとえ天敵に捕食されたとしても、全体として見れば大きな違いはありません。
種を生かすためにまとまって生活していれば、絶えることなく生命を維持していけるのです。
一方、カラスは人間でいう六歳児並みの知能を持っているため、環境が変わっても順応していくことができます。
ですから、人間が作り出したものを自分たちの巣作りに活用しています。
また、カラスは渡り鳥のような危険を冒さなくても身近なところに豊富な食料があります。
まとめ
カラスは飛行能力に優れていますが、それほど長い距離を移動するようなことはありません。
餌場を求めて飛び立つ渡り鳥とは違い、自らの知恵と工夫で人間の環境にあるものを利用して生活しているからです。
生き残るための戦術も同じ鳥類であってもいろんな方法があるのだと感じさせられました。
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