カラスによるごみ収集所の被害対策として、ゴミ袋が唐辛子入りの黄色いビニール袋もあります。
なぜ唐辛子入りなのでしょうか?
これ以上ごみを荒らされないためにも、カラスが嫌がる匂いや食べ物を調べてみました。
刺激的なものは苦手
カラスは刺激の強い匂いを嫌います。
例えば、唐辛子の匂いや希釈した漂白剤の匂いです。
食べ物も辛いものが苦手
カラスは刺激の強い食べ物は好みません。
例えば、ごみ袋にも練りこまれているように唐辛子やわさびです。
その他ところてんやワカメも苦手で、食べずに残します。
ポテトチップスの中でも通常の塩味などは食べるのですが、刺激が強い辛い味は食べないです。
油脂分は大好きですが、ラー油は苦手なようです。
好きな食べ物
カラスの好きな食べ物を調べてみました。
数種類の食品で実験した、面白い結果を紹介します。
実験にやってきてくれたのは都会に多い肉食のハシブトガラス。
1位…ダントツ生肉、2位…魚肉ソーセージ、3位…油揚げ、4位…食パン、5位…りんご、6位…めざし(渋々って感じで)、そしてにんじんは興味を示しましたが、食べなかったそうです。
カラスの1年 繁殖期~非繁殖期
まだ春と呼ぶには早すぎる2月末、二羽のカラスがビルの屋上で仲良くとまっているのを見かけます。
たがいに羽づくろいし、やさしく相手の頭をくちばしでかいている姿はとても仲睦まじく感じます。
カップルの誕生です。
オスのカラスがメスに食べ物を与えて求愛する、求愛給餌の行動もこのころ見られます。
3月に巣作りをしてカラスの夫婦は共寝をし、4月はじめに卵を産みます。
5月のはじめにヒナがかえり、約一か月後に巣立ちをします。
巣立ちをした6月。
しばらくの間は、まだ子ガラスはすぐに巣に戻ってきます。
そして7月。
巣を離れては戻るというのを繰り返しながら家族で行動し、子ガラスは親ガラスからエサの取り方を教わります。
こうして独り立ちの準備をします。
8月には親ガラスと離れて行動できるようになるのがほとんどですが、11月まで親ガラスと一緒にいる甘えん坊ガラスもいます。
そして9月から2月の非繁殖期を迎えます。
若いカラスたち同士集まって群れを作ります。
まだつがいにはならず、生まれてから3年経つと繁殖できるようになります。
まとめ
刺激の強い唐辛子の匂いが苦手だということがわかりました。
カラスにも食べ物の好き嫌いがあるんですね。
ゴミの袋を破り残飯を道路に広げるのは、食べ物を選んでいるからです。
ゴミあさりの被害をなくす策として、ビニール製のカラスに似たものがホームセンターで売っています。
これを防鳥ネットにからませるようにして仕掛けておくのも有効です。
しかし、一週間もするとカラスに見破られてしまうので、私たちが残飯を減らすようにするのが一番の策かもしれません。
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