カラスは、ゴミをあさるだけの厄介な鳥だと思ったら大間違いです。

カラスの脳の大きさはチンパンジーの26分の1にもかかわらず、同じ知能を持つと言われています。

カラス 脳 大きさ

カラスの脳について

大きい動物は脳も大きいので知能が高いと考えがちですが、この説で言えば小動物は皆知能が低い事になりもちろん鳥類も低い事になります。

しかし、鳥類の中でもカラスは知能が高いと聞いていますが、どのくらいの知能を持っているのか気になるところです。

ある実験でカラスの脳について調べた物があります。

カラスの脳を-20℃で凍結させてスライスし、染色して神経細胞を区分していく方法で脳地図を作り調べた結果、カラスの脳は思考や学習・感情をつかさどる大脳が極めて大きく、特に大脳の中でも知的活動に関係する部位の「巣外套」の部分が大きく発達している事が分かりました。

「巣外套」や「高外套」の部分は、人間などの哺乳類の大脳皮質で視覚や聴覚などの情報をまとめる「連合野」と呼ばれる部分と同じとされており、複雑な情報処理を可能にしていると言われています。

また、シリンダータスクと呼ばれる自己制御性を測定するテストを行ったところ、カラスは目先の食べ物に捉われることなく状況判断をして餌を食べたと言う事です。

この実験の結果で、カラスはチンパンジーと同じレベルの高い自己制御性を持つことが分かりました。

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脳の大きさと知能の関係について

カラスは、グループを作り社会的な行動をとり道具を使ったりパズルをしたり顔を憶えたりする他、猫にいたずらしたり滑り台で遊んだりと豊かな感情を持ち優れた知能を持っている事から「羽の生えた類人猿」とまで言われています。

また、カラスの脳の大きさはチンパンジーの26分の1にもかかわらず同じ知能である事が分かっています。

ちなみに、地球上で一番知能が高いとされている人間の脳の重さは1400gありマッコウクジラは8000gもあります。

つまり脳の大きさは知能とは関係なく、神経系や細胞などの複雑な内容が知能と深い関わりがあるようです。

まとめ

カラスの高い知能には驚くものがあります。

しかし、高い知能を持つ人間もそれぞれレベルの違いは千差万別であり、これはカラスやチンパンジーにも同様な事が言えると思います。

カラスの知能が発達したのは、他の動物の行動をよむことで食べ物を得る暮らしをしてきた為に他の鳥類よりも大脳を発達させたのではないかと思っています。

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